ドッグフード【選び方4選】愛犬の健康のためにできること

ドッグフード犬のいる暮らし

ドッグフードは愛犬の健康にとってとても重要な要素のひとつです。「愛犬の健康のために食事もしっかりこだわりたい」「売られている種類多すぎて何を基準に選んだら良いかわからない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。大手通販サイトでランキング上位でも、格安の商品の中には愛犬の健康にとって不適切なもの、危険なものもありますので注意が必要です。

ドッグフードにはどんな種類があるの?

まず初めにドッグフードの種類について紹介します。これを踏まえていないと適切なフード選びができないと考えるからです。ドッグフードには大きく分けて次の4つがあります。

  1. 総合栄養食
  2. 間食
  3. 療法食
  4. その他の目的食

1.総合栄養食は主に与える食事の事で「ドッグフード」がこれに当たります。本記事でフォーカスするのはこれになります。

2.間食。これはおやつになります。歯磨き機能を備えたものや、しつけの為に用いる嗜好性の高いものなど様々な商品があります。

3.療法食。これは愛犬の体調が優れない時などに、治療のため調整してある食品です。獣医師の指示に従って適切に与えましょう。

4.その他の目的食。これはいわゆるサプリメントになります。「老化対策」「免疫向上」など様々な効能を謳った商品があります。

本記事では愛犬の主食に当たる1.総合栄養食(以下ドッグフードと呼びます)を選ぶ際のチェックポイント4つについてご紹介していきます。

  1. ドライ系の総合栄養食
  2. 無添加・ヒューマングレード
  3. 手作りフードはほどほどに
  4. 人間の食事はNG

(参考:正しいドッグフードの選び方&与え方 :: ペットのおうち【月間利用者150万人!】 (pet-home.jp)

1.基本はドライ系の総合栄養食であること

ドッグフードには大きく分けて「ドライフード」と「ウェットフード」があります。

ドライフードとは:フードの水分含有量が10%程度以下のものを言います。水分が多く含まれていないことから常温での長期保存が可能で、未開封のものであれば製造日から約1年~1年半、開封後は約1ヶ月程度が賞味期限の目安となります。

ウェットフードとは水分が75%程度含まれているものを言います。水分を多く含んでいるため缶や密閉された袋などに入っていることが多いです。

メリット・デメリットは以下のようになります。

メリットデメリット
ドライフード・一粒の栄養価が高く経済的
・乾燥しているため、比較的保存性が高い
・適度な硬さがあるため(カリカリ)、あごの体操にもなる
・保存性の高さから災害時の食事に適している
・ウェットフードに比べ、香りが少なく食い付きが良くないこともある
・水分量が少ないため、別途水分補給が必要
・硬さがあるため、あごが弱った老犬は食べられない場合がある
ウェットフード・嗜好性が高い(食い付きが良い)
・開封前であれば、保存性もある
・同時に水分補給も可能
・柔らかいため、噛む力が弱くても食べられる
・一度に与える量を減らしてもある程度の満腹感がでるため、肥満対策になる
・開封後の保存性が低い
・価格が高い
・同じ栄養価を接種するための分量がドライフードよりもかなり多くなる
(※参考:ドライフードとウェットフードのどちらが良い?違いや使い分け解説|ペッツイート (petets.com))

このような特徴から、食べてくれるのであれば食事のすべてをドライフードにしてあとは水分をとるだけとするのが愛犬の健康のためにも経済的にも良いのではないかと思います。栄養価も十分に摂取できるように作られていますので安心です。ただ、うちの愛犬の場合ですとドライフードだけを用意しても匂いをかいだだけでソッポを向いてしまうので、ドライフードとウェットフードを半々の割合で与えています。愛犬の食事も毎日同じものだと飽きも来るでしょうから、変化をもたせた食事も良いかもしれませんね。(後述しますが人間の食事はNGです!)

愛犬の健康を最大限に意識した「プレミアムフード」というものもがありますが、その分高額になります。家計とのバランスで可能であればこれが一つの最適解かもしれないです。

また、「グレインフリー」や「グルテンフリー」と書いてある商品もあります。

グレインフリーは穀物全般が含まれていない物を示しているのに対して、グルテンフリーはライ麦や小麦、大麦など麦類が含まれていないことを示しています。

犬はもともとが肉食よりの雑食で穀物の消化が得意ではないと言われる事から、それらを使用しないで作ってますよ、という表示です。しかし、アレルギーなどでなければ気にする事はないと、個人的には思います。

2.無添加・ヒューマングレード

人間の食べ物同様、愛犬の食事も無添加に越したことはないでしょう。入っていたとしても化学的に問題のない分量の商品が多いとは思いますが、私たち消費者には判断が難しいので「無添加」と表記がある商品を選べるなら、そちらがよいと思います。

参考までにペットフード安全法に使用制限がある添加物は以下のようになります。

ペットフードの製造方法の基準

分類物質等基準
有害
微生物
有害微生
物全般
加熱し、又は乾燥する場
合は、原材料等に由来し、
かつ、発育し得る微生物
を除去するのに十分な効
力を有する方法で行うこと
添加物プロピレン
グリコール
猫用には用いてはならな
原料全
その他の
有害物質
有害な物質を含み、若しく
は病原微生物により汚染
され、又はこれらの疑いが
ある原材料を用いてはな
らない
参考:ペットフード安全法とは? 基準や規格、飼い主の約6割が「知らない」と回答 | ペトコト (petokoto.com)
分類物質等定める量(μg/g)
添加物エトキシキン・BHA・BHT150(合計量)
犬用にあたっては、エトキシキン75以下
亜硝酸ナトリウム100
農薬グリホサート15
クロルピリホスメチル10
ピリミホスメチル2
マラチオン10
メタミドホス0.2
汚染物質※アフラトキシンB10.02
デオキシニバレノール2(犬用)
1(猫用)
カドミウム1
3
無機砒素2
BHC
(α-BHC、β-BHC、γ-BHC及びδ-BHC、の総和をいう。)
0.01
DDT
(DDD及びDDEを含む。)
0.1
アルドリン及びディルドリン
(総和をいう。)
0.01
エンドリン0.01
ヘプタクロル及びヘプタクロルエポキシド
(総和をいう。)
0.01
その他メラミン2.5
引用:ペットフード安全法とは? 基準や規格、飼い主の約6割が「知らない」と回答 | ペトコト (petokoto.com)

商品の「原材料」欄に上記の記載があるものは控えた方が良いでしょう。ペットフード安全法で成分表記は義務付けられているので、入っていれば表記はあるはずです。また、成分表示が日本語になっていない海外製品は正規ルートでない可能性があるため、控えましょう。

※これらの成分が入っているからといって、必ず健康被害がでるわけではありません。あくまで、愛犬の健康を最優先で選ぶなら、という条件で提案させて頂きます。

ヒューマングレードとは文字通り、人間が食べても大丈夫という意味です。つまり人間用の食品と同等基準のレベルで管理された品質の原材料を使ったドッグフードになります。高品質の代名詞として認識してよいと思います。

手作りフードはほどほどに

可愛い愛犬に手作りの愛情料理を振舞いたく気持ちは良くわかります。しかし、愛犬は「犬」ですので、人間とは体の作りが違います。市販のフードが栄養バランスまで計算されて作られているのに対して、手作りでそれと同等の栄養価を実現するのは難しいと思われます。また、後述しますが、人間には無害でも犬に対しては絶対に与えてはいけない食材もあります。手作りフードに慣れてしまうと、ドッグフードには見向きもしない、そんな事にもなりかねないのでリスクを減らす意味でも手作りフードはたまにご褒美として与える程度が無難かと思います。

人間の食事はNG

家族で食事をしていると室内で飼ってる方は愛くるしくおねだりされた経験も多いのではないでしょうか。ついついあげたくなってしまいますが、人間用に味付けされた食事は愛犬にとって嗜好性が高すぎるようです。前述のように主食のドッグフードをきちんと食べてもらうためにも、しつけの段階で人間の食べ物はNGと愛犬に理解してもらえるのがベターです。

愛犬に与えてはいけない食材

  • ネギ類(たまねぎ・ネギなど)
  • チョコレート(カカオ、カフェインも)
  • 先が尖っているもの
  • アルコール
  • アボカド
  • ブドウ

この他にも調理のされていない(火の通っていない)生野菜や生肉などは与えない方が良いでしょう。

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